今、新型コロナウイルスが問題になっていますが、私たちの身体にふだんから「共存」するウイルスや細菌もいます。

中でも「ヘルペスウイルス」とは、ほとんどの人が共存しています。

水疱瘡の原因となる「水痘ウイルス」がその代表格。

他にも、サイトメガロウイルス、パピローマウイルス、単純ヘルペスウイルスなどがあります。

水痘ウイルスは、免疫が低下したりすると帯状疱疹をおこすことがあります。

帯状疱疹までいかなくても、原因がよくわからない神経痛や不安発作などは、水痘ウイルスのような「共存型ウイルス」が直接的な原因となっている、と僕はみています。

これは、僕自身の身体でも何度となく経験しているし、サロンでもこれを前提として施術、サポートをおこなってうまくいっています。

ヘルペスウイルスのような「共存型」ウイルスは、ひどくなると、まれにですが脳などに炎症をおこして現代医療的な治療が必要になることもありますが、

たいていの場合、免疫力をあげるような生活やメンテナンスをしていくと、自然におとなしくなり、症状も消えていきます。

やっかいなのは、共存型ウイルスはなかなか完全に排除はできない、ということ。

おとなしくなったとしても、身体のどこか(神経節などと言われています)に潜んでいます。

そしてふたたび、免疫バランスがくずれたりすると、痛みや皮膚症状などして表に出てくるのです。

うまく付き合っていくしかないのです。

 

大事なのは、これをどうとらえるか。

 

一見、不快な症状をおこす共存型のウイルスはとてもやっかいな存在です。

ところが、視点を変えると・・・

大きな病気になる前に、私たちの免疫力低下を、ひと足早く教えてくれている存在でもあるのです。

「このまま免疫が低い状態が続くと良くない」

ということを、痛み、めまい、だるさ、不安・・といった不快感覚で教えてくれる、考えようによってはありがたい存在でもあります。

不快な感覚の段階で、単にクスリなどで症状を抑えるだけでなく、

日常生活全体をふりかえって、

「食生活は乱れていないか?」

「食べすぎ、飲みすぎが続いてないか?」

「栄養は偏ってないか?」

「無理しすぎ、働きすぎ、がんばりすぎはないか?」

「寝不足が続いていないか?」

「運動不足が続いてないか?」

といった、さまざまなセルフチェックをしてみるのです。

改善点に気づいたら、すぐに行動に移していきます。

そうすれば、だんだんと不快な症状が改善されていくはず。

共存ウイルスも、役割を終えてまた、ひっそりと静かに出番を待つことになるでしょう。

できれば彼らにはなるべく出てきてほしくないのですが(^^;

私たちに警告を送ってくれる存在、と考えれば、多少、ありがたい存在になるのかもしれません。