昨年、ある方から、中学2年生のお子さんの勉強について、相談されました。
学校に行っても授業にでれず、勉強がどんどん遅れてしまう。
高校に行きたいけど、今の成績では・・・
かといって、ふつうの塾に行ってもついていけない。
学校でも対応しきれない。
親が「勉強しなさい」と言っても、かえって逆効果になることは目に見えている。
どこにも頼れるところがない、という状況のようでした。
そうなると・・・・
僕がやるしかないんじゃないか?
僕は大学時代、ずっと中学生の家庭教師をやっていました。
そもそも僕の母親や祖父、叔父が教員、校長をやっていて、教員家系だったし、僕も大学2年までは教員をめざしていました。
ただ、大学生になって、当時バブルのまっただ中だったということもあり、音楽活動をバリバリやっていた僕にとって、学校の教員という職業がとても地味にみえてしまったのです。
そのようなわけで、大学2年のとき、せっかく続けていた教職課程をやめてしまった。
母は僕が教員になってくれるものだと信じていましたから、当然、すごく怒りました。
音楽の先生になりたいなら専属に講師をつける、とまで言ってくれていたので、きっと母にとって僕を教員にさせるのが使命と感じていたのでしょう。
僕は、教員になる想いはまるでなくなりましたが、不思議と家庭教師は続けていました。
今思えば、一律で大人数に同時に勉強を教える、という学校のスタイルに疑問を感じていたのかもしれません。
どうしても親になると、子供のことに関して学校や教師に過剰な期待をいだきがちですが、学校や先生方にも限界があります。
僕が中学生のころをふりかえっても、授業はどうしても「勉強ができる子」「勉強にたいして前向きな子」中心となり、ついていけていない子はどんどん遅れていく、だんだんと授業に出るのもしんどくなる、という状況になっていました。
塾でも、どうしても「●●高校(大学)合格!」という実績を出したいために、できる子、やる気のある子が中心となります。
現実として、サポートが必要な子ほど、ほんとうに必要なサポートがうけられていないのです。
わからないことがわからないまま、学年だけが進んでいく。
どんどんわからなくなって、当然やる気もなくなるし、授業にも出られなくなる。
こういう現状は、ほとんど表に出てきません。
僕のサロンは、こころ、からだ、人生の悩みを解消して、次のステージにステップアップしていただくための場。
からだのことだけに限定しているわけではありません。
「勉強を教える」というのもありかな、と考えています。
勉強を教えるといっても、「勉強そのもの」を教える以上に「メンタル面」へのサポートが必要なのです。
学校の授業についていけていない子は、自分に自信を失っています。
セルフイメージが低くなってしまっている。
だからこそ、よけいにみんなのいる教室にも行きにくい。
そんな状態になっている子に、いきなり勉強だけ教えようとしても、なかなかうまくいきません。
まずは、とてもとても小さなところから、自分に自信をとりもどしていくことが必要。
考えてみると・・・
大人も同じ、ということに気づきます。
僕は過去12年以上、サロンで「痩せる」ためのサポートをおこなってきましたが、
あらゆるダイエットに取り組んだ結果、マックスで太ってしまっている女性の多くは、自分に自信を失っていたり、からだを変えることをあきらめてしまっていたりします。
そのような方に、また、いままでと同じようなダイエット的アプローチをしたところで、うまくいくはずがありません。
かえってダイエットのストレスがまたひとつ、増えるだけ。
大人も一緒で、今できる小さなところから、変えていく必要がある。
自分へのセルフイメージが低くなっていると、なにをやっても続かない、なにをやっても結果が出る前にやめてしまう、次々と新しいことに手を出しつづける、という「セルフイメージどおりの結果」になります。
僕が、今、このサロンをやっている理由。
それは、他の院、サロン、学校、塾・・・
などでなかなか思うような結果を出せずに困っている方へのサポート。
他では満たされない悩みを解消して、次の世界に大きく羽ばたいていただくためのきっかけづくり。
なかなか表現がむずかしいですが、皆さんに自信を取り戻していただき、どんどんセルフイメージをあげて輝いていただくのが、僕やこのサロンのミッションなのです。
そう考えると、健康も、痩せてきれいになることも、勉強も同じ。
今は週一回、サロンにて中学2年生のKさんの勉強サポートをおこなっていますが、もし希望される方がいらっしゃれば「個別指導」として若干名、受け付けたいと思います。
勉強だけでない「こころの塾」として。
ちなみにKさん、最近は自主的に自宅でも勉強するようになったり、行けなかった教室にも少しずつ行けるようになってきたそうです。
行きたい高校の資料を自分でもらってきたのが、すごい変化だと思います。
最初のころは僕が話しかけてもあまり反応がなかったのですが(^_^; 今では笑いながら楽しく勉強をしています。
かなり集中力も出てきました。
自分がどこでつまづいているのかわかり、それを解消するにはどうしたらいいのか?がわかってくると、子供はみるみる自信をとりもどしていきます。
それ以上に必要なのは、本気で自分のことを応援、サポートしてくれる、信頼できる「大人」の存在。
こころを閉ざしている子に対して、なにを言っても伝わりません。
僕は、中学生はもちろん、小学生に対しても(もちろん小学5年生の息子に対しても)大人として扱います。
大人になっても、なかなか、自分のことを本気で応援、サポートしてくれる人っていないのではないでしょうか。
僕は「変わりたい」と願う皆さんの味方。
今までできなかったことができるようになること以上に楽しいことってないと思います。
自分も知らない自分を見つけにいきましょう。