僕は、以前から現代医療のドクターと関らせていただく機会がとても多いのですが、

最近「整体施術」の効果が現代医療でも認められてきている、と感じています。

 

先月、20年ぶりくらいでお会いして大歓迎してくださった鶴見クリニックの鶴見先生も、整体をかなりおすすめされていました。

以前は現代医学の医師が「整体の効果を認める」なんていうことはありえなかったので、びっくりしました。

鶴見先生は現代医療的な治療に頼らず食養生で病気を治すことを患者さんにすすめるめずらしいドクターですが、

それでも前回お会いしたころ整体をすすめることはなかったのです。

ありがたいことに、

僕が整体師をやっているということで、ご自身の著書にサインを書いてプレゼントしてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

26年ほどいろいろな面でお世話になっている衛藤医院の衛藤先生も、

いただいた年賀状に「整体はますます大事です」と書いてくださっています。

 

現代医療は

「内科」「外科」「皮膚科」「耳鼻科」など科が細かく分類されていて、

身体を部位でみて治療をおこないます。

専門分野にはかなり強いのがメリットですが、治療の対象が部位すぎることによる限界もあります。

検査に異常が現れないと治療ができないことが多く、自律神経系の症状に対しては対症療法が主体で根本改善は難しい。

鍼灸、漢方などの東洋医学は

「身体全体」をみるだけでなく、生命を「エネルギー体」とみて治療します。

自律神経系にも強いですが、鍼灸は治療家の技術差にかなり左右されます。

症状に対する即効性がありますが、東洋医学だけで根本から治そうと思うとかなり時間はかかります。

 

一方で整体は、現代医療や東洋医療と違い、治療ではありません。

身体やエネルギー全体を手技で整えて、

身体本来の理想的な状態に近づけながら、

身体そのものが自然に「治そう」とするチカラを最大限引き出す。

こういうことをやっています。

東洋医療に近い面もありますが、基本、治療的、医療的なことはおこないません。

 

ひと昔前は、現代医療と東洋医療、整体のような自然民間医療がお互いに批判、否定しあっていたような面がありました。

それぞれのプライド、みたいなものが優先されていたんです。

僕自身、20代のとき地元の大学病院に3カ月間検査入院したことがありますが、

最初に担当した若い医師に、それまで僕が鍼灸治療をずっと受けてきたことを話すと

「鍼で病気が治るなら医者はいらない」

と言われました。

このことはいまでもはっきり覚えています。

 

でも正直、患者さんにとっては、医者や治療家のプライドとかそんなことはどうでもいい。

患者さんができるかぎり短期間で本当の健康と笑顔、元気、幸せな人生を取り戻すこと。

それがすべてなんです。

そのためには、つまらないプライドなど関係なく、

それぞれの良さを活かしながら、役割分担を明確にする必要がありました。

 

では、整体の役割は何か?

 

僕は、

「現代医療と東洋医療の土台になるもの」

「これらの治療効果をより高めるもの」

だと考えています。

同時に、人も自然の中で生かされている存在である以上、

最終的に人を癒すのは自然の力であり、

身体が自然に治ろう、健康を取り戻そうとするのを助けるのが整体だと信じています。

整体最大の魅力は、

その場で身体や気分の軽さを実感していただけること

これにつきると思います。

僕たち施術家は、その場で結果を出すことをつねに求められます。

施術中に寝入ってしまう方も多いですし、

施術後、ひどかった痛みが劇的に改善されることもあります。

僕は個人的に、

何らかの症状は数回の施術で解消させていただくことを基本にしています。

歯医者さんは別として、

病院に行っても診察と検査、クスリが出ることがほとんどで、

帰りに身体がラクになる、ということはあまりないですよね。

それに整体は、好転反応で一時的に症状が強くなることはあっても、

クスリのような副作用の心配はありません。

(※整体でも無理な強すぎる刺激の施術はかえって身体を壊すこともありますので注意が必要です)

 

でもやはり、整体だけで病気やひどい症状を治そうとするのは無理があると思っています。

少し前に腰痛がひどすぎて、当サロンのベッドに座ることさえ困難な学生さんが来られたことがありました。

あまりの痛みで施術がほぼできず、代わりにおこなったエネルギー療法である程度痛みが改善され、自力で電車に乗って学校まで行ったり出かけたりできたそうですが、そこで無理してしまい、痛みが再発(安静状態が必要とお伝えしていました)。

その後も遠隔で何度かエネルギー療法をおこなったのですが、効果が出にくくなったため現代医療が必要と判断、病院の受診と精密検査を受けることをすすめました。

病院での精密検査の結果、完全に手術が必要な状態になっていたことがわかり、手術を受けて無事痛みが解消されたそうです。

病気はやはり現代医学が主体です。

現代医学的治療を否定する人もいますが、自然療法、民間療法だけで病気を治そうとすることは絶対おすすめできません。

だからこそ僕は、理想的な現代医療が受けられる場をつねに探しています。

ちなみに、今回医療サポートさせていただいた方を通して、

今回お世話になった都内のT病院は皆さんに自信をもっておすすめできると思いました。

 

整体は、プロとして深く学ぼうとするとかなり大変なのですが、

自分自身や身近な人を癒すことを目的にするのでしたら、誰でもできるようになります。

これこそが今回、ホームセラピストコースというコースを始めることにした目的なのです。

ひとりでも多くの方に、基本的な整体施術をできるようになってほしい。

身体に関する基礎知識を身につけてほしい。

そして、身体のことで悩む人がひとりでも減ればいいな、と願っています。