前回の更新から早くも1カ月以上たっていました(^^;

おかげさまで1年以上入院していた妹が退院、グループホームに入所してだいぶ落ち着いてきました。

昨年は何度も「消えたい」なんて言っていたり、病院でも床にしゃがみこんでしまったりしていたそうですが、

今は見違えるほど元気。

先日は面会に行った際に、「自転車がほしい」ということで一緒に自転車を買いにいきました。

経済的な面も僕がすべて管理しているので、兄というより、ほぼ親ですね。

あれだけひどい鬱状態でも、的確な医療と家族のサポートで1年でここまで回復するのは驚きです。

とにかく、妹にとっての最大のストレスを取り除くよう努力してきた一年でした。

ということで、ようやく妹の件も一段落したので、僕も仕事に集中できそうです。

Jカーブ理論について

今回は、Jカーブということについてお話します。

以前もお話したことがあるかもしれません。

V字回復

という言葉はよく聞きますが、Vという字はいったん下がってまた元に戻るだけですよね。

Jという文字は、いったん下がって、さらにそれ以上に上昇していくことを表しています。

これは、人生においてとてもよくみられる現象です。

たとえば。

健康状態が悪化したとき、誰でも健康を取り戻すべく努力すると思います。

努力に応じて身体は回復していきますが、そのまま順調にいくことはほぼありません。

むしろ、途中で

「以前より悪化してしまったのでは!?」

と思うような状態になることも多々あります。

僕自身もそうでした。

長年の自律神経失調、パニック障害がようやく改善して元気になり、仕事もできるようになった。

そこで急に仕事を増やしたら、ある時パニック発作が再燃。

しかも発作は頻繁におこるようになり、それまでお世話になったこともなかった救急車に2度も乗ってしまったのです。

そこからまた、復活に1年もかかってしまいました。何しろ、少し無理すると発作になるのです。

仕事のペースもかなり落とさざるを得ませんでした。

「あんなに元気になっていたのに、なぜまたこんなに悪化させてしまったのだろう・・」

と、無理してしまった自分を悔やんでいました。

むしろ以前のときよりさらに悪くなったような感覚でした。

ところが。

ここでまたさらに自分の身体と向き合い、回復していく過程で、健康レベルがどんどん上がっていったのです。

いつのまにか発作は完全に姿を消し、知識と経験が増えた分、整体師としての活動もどんどん増えてレベルアップしていきました。

結果として、以前とはくらべものにならないくらい元気になれたのです。

このように、急上昇する前に一度、急下降を経験することがあります。

そんなとき、多くの人は「人生終わった・・」「どん底だ・・」と必要以上に落ち込んだり、焦ったりしてしまいます。

でも、この「Jカーブ」のことを知っていればどうでしょう?

上がる前には、いったん下がる。

下がるという現象は、急上昇する前兆なのです。

しかも・・・

経験上、下がり幅が大きいほど、上昇幅も大きい傾向があるようです。

「どん底」

と感じても、そのあと一気に上がると思えたら、希望がもてますよね。