今日来院されたYさん(30代男性)。
ひどい身体のだるさに悩まされ、起きているのもしんどい。仕事にもいけない。
病院に行ってもまったく改善しない。
一日のほとんどを横になって過ごし、横になっていてもだるさを感じるくらいでした。
これは完全に肝臓の症状。肝臓が弱ると、横になって休んでいるのに強いだるさを感じるくらいになります。
右の背中も大きく硬く盛り上がっていて、まさに肝臓の状態を物語っていました。
Yさんはアルコールを飲むわけでもなく、暴飲暴食をするわけでもなく、むしろかなり少食で痩せています。
ではなぜ肝臓が弱るのか?
その原因は、
クスリ
でした。
ある不調から病院を訪れた際に、かなり強い合わないクスリが処方され、そのクスリを切れなくなっていたのです。
強いクスリは依存性があります。やめようと思ってもなかなかやめられないのです。
「やめたら悪化するのではないか」という不安もあります。
「これは、病院に相談してクスリを減らすかやめるしかないですよ」とずっと伝えていました。
もちろんクスリは必要なこともあり、クスリを否定しているわけではありません。
ただ、医師によって処方は大きく変わり、合わないクスリが処方されていることもあるのです。
Yさんが肝臓の状態を改善し、元気を取り戻すには、そのクスリを減らすか、身体に負担がかかりにくいものに変えてもらうしか方法がありません。
僕はYさんに衛藤医院を紹介し、漢方を処方してもらいました。
さらに病院でクスリを違うものに変えてもらった後、漢方や定期的なサロン来院での施術の相乗効果で、みるみる回復してきました。
漢方は効果が出るのに時間がかかるイメージがありますが、合うものならすぐに変化を感じます。
今日は、いちばんつらいときのだるさから考えると3割くらいまで改善されたということでした。
だいぶ元気そうになられたので、あともう少しですね。
いくら病院に行っても改善されない不調は、Yさんのようなケースも多いです。
合わないクスリを飲み続けているかぎり、東洋医学的治療や整体などでもなかなか思うような効果が出ません。
ある程度時間はかかりますが、病院にいっても治療院に行っても改善されずに困っている方は、ご相談いただければと思います。
クスリに関しては勝手に減らしたりするのは危険なので病院で医師と相談の上調整していただきますが、それ以外のサポートはできます。
心身の不調に悩む期間はできるかぎり・・・一日でも短い方がいいと僕は思ってます。
心身ともに元気でないと人生を楽しめないし、仕事も修行になってしまいます。
僕が体調がまだ良くなかったとき、派遣で家庭教師をやっていましたが、たかが90分ほどの仕事でもまさに修行でした。
仕事帰りに具合が悪くなって、途中まで親に迎えにきてもらったこともあります。
こんな状態では、仕事に集中できるはずがありません。
僕の場合は回復まで10年以上かかり、しかも20代から30代のいちばんいろいろできるエネルギーあふれる時期を療養生活で過ごしました。
今となってはこの期間もすべて役立っているのですが、それでもこの貴重な10年を取り戻すことはできません。
身体に何等かの不調を感じたら、できれば集中的に治してしまってください。
なんとなくゆっくりペースでは、時間がもったいないです。
それなりにお金や時間を使うかもしれませんが、先を考えると数倍以上になって返ってくるはずです。
心身ともに元気なら、いくらでも仕事がんばれます。
今の僕もそうです。
朝起きてから夜寝るまでほぼほぼ仕事していますが、あまり疲れも感じず、丸一日休みをとるということもなくほとんどノンストップ。カフェでの仕事が僕にとって最高の癒しと休息です。
ひとりブラック企業、なんて言われることも時々ありますが、思うように仕事ができない期間がほんとうに長かったので、今のように仕事がやりたい放題できることが最高に幸せなのです。
仕事をよりよくするために学ぶこともとても多く、学びにも相当なお金と時間を投資していますが、それも最高に楽しいのです。
ここまでになれたのも、完全に健康と体力を回復できたから。
今となっては、自宅前の道をたった100メートル歩くことでさえやっとで、そこから自宅に戻るのに命がけだった当時の自分が同じ自分とは信じられません。
このような経験があるからこそ、今回ご紹介したYさんのつらさはとてもよくわかるし、一日も早く回復してほしかったのです。